ホームページ制作で起きるトラブル事例と対策

ホームページ制作で起きるトラブル事例と対策
ホームページ制作で起きるトラブル事例と対策
確認しておきたい!ホームページ制作でよく聞くトラブル事例と対策
ホームページ制作では、依頼をするお客様と、仕事を請け負うホームページ制作会社との間で、何かしらのトラブルが生じてしまうケースがあります。
決して安くはないホームページ制作を依頼して、業者とトラブルで揉めるなんてことは極力避けたいところです。
今回は、発注時のトラブルを避けるために、一般的なホームページ制作の現場で起こりやすいトラブルをいくつかピックアップして、発注側が気をつけておくべきことをご紹介したいと思います。
ホームページのデザインに関するトラブル
ホームページ制作において、恐らく最も多いとされるのが、デザインに関するトラブルでしょう。
・出来上がってきたデザインが、お客様のイメージするもの違った
・担当者に伝えたはずのことがデザインに反映されていなかった
・使って欲しくない写真が使われていた
など、実際に出来上がってきたものがいまひとつ物足りない…というケース。
デザインにおいては、自分の思っているイメージを相手に的確に伝えることは難しいことです。
だからと言って、「プロなんだからわかるでしょ!」と丸投げにしてはいけません。
少ない情報量からお客様の意とするものをゼロから作り上げるのは、相当経験のあるデザイナーでない限り難しいと思います。
ですから、デザインの方向性やイメージで、お互いにズレが生じないように、スタートの段階で実際に作業を行うデザイナーも交えたミーティングを行うなど、お客様のイメージするものを的確に相手に伝えるようにしましょう。
例えば、手書きでなんとなくのイメージをラフ画として書き起こしてみるのも良いでしょうし、思い浮かべるサイトに近しい参考サイトを提示するのも良いでしょう。
いずれにしても、相手がプロだからという理由で、丸投げやイメージを汲み取ってくれるだろうという期待は持たないことです。密なコミュニケーションを大切にしましょう。
ホームページはお客様と制作会社、双方が力を出し合って作り上げていくものです。
それを予め理解しておきましょう。
修正や追加作業に関するトラブル
修正や追加作業に関するトラブルも、非常に多いのが実情です。
というのも、「どこからが契約の範囲内」で「どこからが追加費用」になるのかが曖昧になりやすい業界でもあるからです。
恐らく、契約時に「この条件の場合は無償で修正、この条件の場合は追加費用をいただきます。」ということが契約書に明記されているかと思いますが、制作を進めていく中で、お客様側でも「ここはやっぱりこうしたい!」「あれはやっぱりやめたい」など、細かな要望がどんどん出てくるものです。
すると、どこからが追加費用になるのかを忘れて、一方的に「ここを修正してください!」と発注先へ修正依頼を送ってしまいがちです。
ホームページ制作の現場では、お客様にとって「ちょっと」の修正も、デザイナーや技術者など、複数の人員が動かなければならないことがあり、実際「ちょっと」では済まないということがあります。
ですので、どこまでの修正なら無償なのか、どこからが追加費用になるのかは、必ず制作がスタートする前にきちんと確認しておきましょう。
ドメインやサーバーなど契約に関するトラブル
ドメインやサーバーに関しては 、後々トラブルになるケースが多いです。
ドメインの取得・管理は制作会社が代行して行うことが一般的で、サイト公開後もそのまま管理者は制作会社となっていることがあります。
例えば、新たな制作会社でホームページをリニューアルしようとした場合、切り替えのために必ず現在のホームページのドメインやサーバー情報の提示を求められます。
その時、「前の会社が管理していたからわからない…」ということでトラブルが起こりやすいのです。
ドメインやサーバーの設定は制作会社に代行してもらうこと自体は問題ないのですが、公開後に必ずログイン情報やIPなどを共有するよう気をつけましょう。
お客様支給の素材に関するトラブル
ホームページ制作を行う過程で、お客様から素材を支給していただく必要がある場合があります。
例えば、こんなものが挙げられます。
・写真素材
・お客様の声
・ 社長あいさつのテキスト
・ページ内のテキスト等
もちろん、お客様側も日常の業務に忙しいので、これらの素材を集めて送るということは、どうしても後回しにされてしまいがちです。
しかし、提出が遅れてしまえば、予定していたスケジュール通りに進められないという事態に…
制作自体はスピード良く作業を行えていても、素材が揃わなければ公開に至れないので、お互いに協力しながら進めていく意識を大切にしましょう。
ホームページ公開後の運用に関するトラブル
ホームページ公開後の運用業務は主に4つあります。
1.ホームページの更新
2.サーバー、ドメイン、システムの保守管理
3.ホームページの解析・分析・改善
4.プロモーション(広告等)
それぞれの業務を、公開後「誰が」「いつ」「何をやるか」を明確に定めておく必要があります。
2〜3については、専門的な業務になるので、制作会社が代行して行うことが多いですが、1については、最近ではお客様側でも簡単に更新ができるCMSを導入している制作会社が多く、お客様側で更新を行うというケースが増えています。
制作会社とのトラブルを避けるためにも、どこまでは自社で行う範囲なのかも、しっかり確認しておきましょう。
※メイン画像やバナー変更など、デザインに関わる更新はCMSで行えないため、制作会社に修正依頼をお願いする必要があります。
お金に関するトラブル
ホームページ制作で起こるお金のトラブルで多いのが、双方での認識のすれ違いから起こるものがほとんどです。
例えば、「え?それってお金かかるの?最初から言ってよ!」といったように、発注者側はお金が掛からないと思っていたけれど、実際には追加費用が発生する案件であったというパターンが多く見られます。
こうしたトラブルが起こる背景には、理由があります。
まず、制作段階での打ち合わせで、どのような依頼に対しては費用が発生するかなどを、発注者側が事前に確認しなかったこと。
また、制作者側も、こうしたトラブルが起こらないように、事前に無償対応と追加費用が掛かる範囲を明確にし、伝えておくべきでしょう。
お金のトラブルは後々、大きなトラブルに発展してしまうケースもありますので、お互いに気持ちよくホームページ制作を行えるよう、制作期間中は双方で不明な点は確認し合うことが大切です。
システムに関するトラブル
システムに関するトラブルは様々です。
例えば…
・ドメインやサーバーの更新が切れてホームページが表示されない!
・別の端末やブラウザでの表示が崩れている!
・CMS(WordPress, MovableTypeなど)の使い方がわからない!
など、ホームページ完成後に、運用していく中でこのようなシステムに関するトラブルは少なくありません。
システムを構築するエンジニアにとっては、「すぐに直せるから大丈夫!」と何てこともない案件でも、お客様側としては「え!どうしたらいいの!早くなんとかしなくちゃ!」と焦ってしまうことでしょう。
公開後に表示が崩れたり、管理画面での操作がサイトに反映されないなど、システム関連で困った時に、即座に対応してもらえるよう、自社のホームページ制作に関わるスタッフは誰なのかも、しっかりと把握しておくことをおすすめします。
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このように、トラブルが起きた際、誰に連絡をすれば良いか知っておくだけでも、対応のスピードが変わってきますので、制作チームの名前と顔は知っておくと良いでしょう。
おわりに
スタートから完成まで、制作工程の多いホームページ制作は、トラブルがつきものです。
専門用語や専門知識も多く、さらに様々な分野のプロフェッショナル達が何人も携わって完成させていくので、発注者側も、制作側も、不明な点は都度確認するなど、密なコミュニケーションを心掛けましょう。
お互いのちょっとした意識と気遣いで、これらのトラブルを未然に防ぐことができるかもしれません。
制作後にトラブルに発展しないためにも、事前に「こんなトラブルがある」ことを知っておいてください。